婚活市場での自分の立ち位置を受け入れる勇気

 結婚相談所で活動するにあたっては、良くも悪くも婚活市場での自分の立ち位置を知らしめられる事になります。
 これは、個人個人で全然変わってきますし活動するまで分からない事でもあります。

 例えば、30代後半で婚活を始めた男性。
 これまでにお付き合いした女性は2人。
 短大卒で年収は500万ちょい。
 入会前、ご自身は

こんな自分でも会ってくれる人はいますかね?

 と自信が無さそうな様子でした。
 でも、活動を始めると沢山のお申し込みを頂き、戸惑っているようでしたがとても嬉しそうでした。
 それでも、謙虚な姿勢は変わりません。

お申し込みを頂けるなんて思っていなかったので本当に有り難い限りです。

 これまで恋愛に消極的だったようですが、ご自身の婚活市場でのニーズの高さをお知りになり少し自信が付いたように見えました。
 そして、素直にアドバイスも聞いてくださりご成婚。

 例えば、40代になったばかりで活動を始められた女性。
 これまで、沢山の恋愛をしてきましたがタイミングが合わずに結婚には至らなかったようです。
 学歴も高く、見た目もとても綺麗な方です。

お相手の年齢は年下か3歳上くらいまでが良いです。

 そして、活動を開始するとやはりお申し込みは沢山頂けます。
 しかし、ご本人の希望する年齢の方からはなかなか来ません。
 大半が40代後半から50代の男性ばかり。
 同い年くらいから年下の男性に申し込みをしても、なかなかOKをもらえずお見合いまでたどり着きません。

正直、こんなに苦労するとは思いませんでした。

これまでのような方へのお申し込みもしながら、少し条件の幅を広げた方への申し込みもしてみませんか?

 とお伝えしてみましたが、彼女の強気の姿勢は変わりませんでした。
 これまで、男性で苦労した経験があまり無いような事を仰っていましたので、現状を受け入れる事ができなかったのかもしれません。

ここには良い方はいなかったです。

 そう仰って、辞めていきました。

 例えば、40代半ばの男性。
 背も高くスタイルが良く、年収800万。

この歳になって、ようやく親に孫の顔を見せてあげたいなという気持ちになって・・・。

 という理由もあって活動を開始。
 条件は良い方なので、お申し込みをそこそこ頂けます。
 しかし、なかなかOKを出して頂けません。

会ってみたら意気投合するなんて事もありますし、せっかくなので歳が近い方とお会いしてみませんか?

 そんな私の言葉にも

すみません。

 何故会おうとしないのかは分かっていました。
 それは、その男性がお申し込みをする相手が全て35歳以下。

 お子さんが欲しいとの事で、かたくなにそのラインを超えようとしませんでした。
 もちろん、こだわりと理想を持って婚活するのは悪い事ではありませんし、『結婚する事』と『理想を追う事』を比べて理想の方が重いのであればそれを尊重します。

 しかし、35歳以下で40代を選ぶ方は多くありません。
 ほぼ、お見合いも組めないまま辞めていかれました。

 例えば、30代前半のシングルマザー。
 この方は中学生と小学生のお子さんをお持ちでした。
 若くして結婚をなさった為、まだ30代前半。
 しかも、性格は明るく容姿端麗。

思春期の子どもがいるので難しい事は解っています。

 この方は、入会前からひとり親の婚活の難しさを良く理解されていました。
 同い年くらいの男性が、シングルマザーを選ぶ可能性が少ない事も解っています。
 なので、プロフィール上のお相手の希望年齢も

自分より20歳くらい上までOKです。

 とお書きになられました。
 そして、活動始めるとお申し込みを沢山頂きました。
 そこそこ大きなお子さんが二人いる方としては異例なくらい多かったです。

 やはり、許容範囲を広げる事は大切だと思います。
 お申し込みする方も年齢差のある方がほとんどでした。

 なので、お見合い成立率も高いですし交際率も高いです。
 不思議な事に積極的な活動は、出会いを引き寄せる事が結構あります。

 年齢差の少ない方からの申し込みも増えていきました。
 そして、お申し込みを頂いた6歳上の優しい男性とご成婚。
 人それぞれ、本当に様々なドラマがあります。

 婚活の最初のゴールは結婚する事です。
 ただ、次のもっと大事なゴールは幸せに結婚生活を送り全うする事です。

 今回は4人の方に登場してもらい、婚活の成否の分かりやすい例を挙げてみました。
 成婚までたどり着いた方達は、謙虚にご自身の立ち位置を受け入れて実直にお相手と向き合っていました。
 なので、お見合いをしてお断りをする事はあってもされる事はほとんどありませんでした。

 しかし、成婚までたどり着けなかった方々。
 こちらは残念ながら、ご自身がどういった方からニーズがあるのかを受容して頂けませんでした。

 結婚というのは、ある意味人生と人生の等価交換です。
 例えば、自分よりも遥かに若い方を望むのであればそれに見合う何かしらの魅力が必要になります。
 求めるばかりではなく、何を与えられるかというのを考えないと上手くいく事はありません。

 婚活でのご自身の立ち位置は申し込みをしてくださる方の数や年齢層等が、とても分かりやすい指標となります。
 もちろん、ダメ元で申し込みをするケースもあるので全員が全員そうだとは言えませんが。

 まずは、自分の婚活市場での価値を受け入れる事です。
 もしかしたら、自分が興味のない人からしか申し込みが無いという場合もあるでしょう。

 ただ、それも現実なのですよね。
 中には、それは受け入れ難い現実だと思う方もいるかもしれません。
 でも、それを受け入れる勇気を持たないと結婚は遠のくばかりです。
 自分を知るという事は本当に大切ですからね

 だからと言って妥協して結婚するのは間違いです。
 それは、不幸を招く事がほとんどだと思います。

 まず、受け入れる事。
 その上で、できる事をして自分と合う人を見つける。
 これが、幸せへの近道だと思います。

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この記事を書いた人

ひでのアバター ひで 代表カウンセラー

東京都にある結婚相談所エル・エル・ブライダル(東証プライム IBJ 正規加盟相談所)の代表カウンセラーです。
シングルファーザー時代にIBJで婚活経験があり、ひとり親の視点でもアドバイスが可能です。
婚活の実体験等を書いたり、面白いブログを目指します。

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